アーツ前橋

展覧会

場所の記憶 想起する力【終了】

2020.10.22 - 2021.03.21

この展覧会では、美術家たちが〈場所〉の現在や過去をそれぞれの感性によって表現した作品を紹介します。日常生活の経験、あるいは堆積している過去をさかのぼることを通して、自然や建物の風景や人間や生き物たちの営みを感じとることができます。そのとき、人称性を持たない〈場所〉が記憶を持っているかのように立ち現れます。〈場所〉には、個人の具体的な経験と、人間の生よりもはるかに長い時間の尺度が溶け合っているかのようです。

私たちは、深刻な厄災によって、いつもの日常が大きく変化する経験をしています。アーツ前橋も、約3か月にわたり臨時休館したあと、展覧会や事業の計画の見直しを余儀なくされました。困難になんとか向き合おうとするとき、私たちは自分が立つ足元を見つめ直そうとします。ここはどんなところで、ここからどんな未来を築くことができるのか。少しずつ前に進むには、しっかり足の感覚を確かめるのと同時に、軽やかに飛翔するような想像力も必要かもしれません。美術館は、そのような機会を提供する〈場所〉でありたいと私たちは願っています。

————————————————————

会期:2020年10月22日(木)~2021年3月21日(日)

開館時間:10時~18時(入場は17時30分まで)

休館日:水曜日
※10月28日(水)は県民の日のため開館し、翌日の29日(木)は休館
※年末年始(2020年12月28日~2021年1月4日)は休館
観覧料:無料
※12月12日より追加される後期展示については、入場料500円または企画展「聴く-共鳴する世界」展のチケットでご覧いただけます。

会場:アーツ前橋ギャラリー1、2、プロムナード
※後期展示ではギャラリー3、4も開放いたします。

出品作家:有村真鐵、石内都、伊藤存、岩崎孝、小見辰男、加藤アキラ、金子英彦、木暮伸也、幸田千依、近藤嘉男、白川昌生、津上みゆき、中村一美、福田貂太郎、増田拓史、山口薫
※12月12日より展示:イルワン・アーメット&ティタ・サリナ、岡本健彦、河口龍夫、草間彌生、菅木志雄、関根伸夫、長重之、照屋勇賢、ぺ・ヨンファン

 

山口薫 《沼のある牧場》 1964年 アーツ前橋蔵

木暮伸也 《鏡田_080726》 2008年 アーツ前橋蔵

白川昌生 《想起の形》 2004年 アーツ前橋蔵

幸田千依 《水路はつづくよどこまでも》 2014年 アーツ前橋蔵

津上みゆき 《View, a cherry tree, 4-12 Nov.2019》 2019年 アーツ前橋蔵

————————————————————

【お問い合わせ】

アーツ前橋

TEL: 027-230-1144

FAX: 027-232-2016

E-mail: artsmaebashi@city.maebashi.gunma.jp

この記事を友人に紹介する