アーツ前橋

地域アートプロジェクト

滞在制作事業:ダラ・リーヴス(イギリス)【終了】

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 アーツ前橋では、前橋市千代田町2丁目の4階建てのビルを改修し、「竪町スタジオ」を2014年に開設しました。「竪町スタジオ」は作品制作、ワークショップやイベント、展示などを開催するスタジオと住居を兼ねそなえた施設です。国内外から様々なアーティストを招へいし、「竪町スタジオ」を拠点に滞在制作を行ないます。
 今回は、イギリス人アーティストのダラ・リーヴス(Daragh Reeves)を約50日間招聘しました。ダラ・リーヴスは主に映像を素材とした作品をつくるアーティストです。前橋でのリサーチを経て制作した、作品の一部を公開する「オープンスタジオ」とトークイベントを、制作の拠点となった竪町スタジオにて開催します。今回の滞在中に制作した作品の展示、滞在中に制作した映像作品についての解説や前橋滞在で感じたことなどを話します。

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■滞在期間:11月13日(金)~12月27日(日)
■滞在場所:竪町スタジオ(前橋市千代田町2丁目4番26号)
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■関連イベント 【終了】
オープンスタジオ
ダラ・リーヴスが前橋での滞在中に制作したドローイングを公開するとともに、制作した映像作品の一部も公開します。
日 時:2015年12月23日(水・祝) 11:00〜19:00
場 所:竪町スタジオ(前橋市千代田町2丁目4番26号)

トークイベント
ダラ・リーヴスは、滞在中に前橋の時計店の協力を得て、時計店のショーケースにおいてある時計を、開店から閉店までの約9時間、1秒に1枚の写真を撮り続けました。それらを編集し、最終的には映像作品を制作します。トークイベントでは、その映像の一部を見せながら、制作した作品について話します。
日 時:2015年12月23日(水・祝) 17:00〜18:00
場 所:竪町スタジオ(前橋市千代田町2丁目4番26号)

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時計店での制作の様子

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時計店で撮影した写真

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■アーティストプロフィール

ダラ・リーヴス
1974年、イギリス・リーズ生まれのアーティスト/映画監督。2000年にニューヨークのスクール・オブ・ヴィジュアルアートを卒業後、2002年にアムステルダムのアーティスト・イン・レジデンスプログラム「de Ateliers」のレジデントアーティストとして選ばれる。時を置かずして、ニューヨークのキュレーター、アン・ディミスターに見出され、Dutch Art Institution W139 にて個展「The Fountains of New York」を開催。2007年にはオランダのアーティス・デンボッシュギャラリーで、ラース・フォン・トリアー、ジム・ジャームッシュ、ヴィム・ヴェンダーズ等の映画制作に関わったシネマトグラファーであるロビー・ミュラーと共に二人展を行った。
ダラ・リーヴスの作品は映像を主な素材としており、映像的な手法を用いた時に表れるストーリーテリングやデュレーション(再生時間)、時間といった概念は、彼の作品における重要な要素となっている。直近の主な活動歴としては、アムステルダム市立美術館や De Appel(アムステルダム)、サンパウロ近代美術館、The Jamaica Center for Arts and Learning(ニューヨーク)、1646(ハーグ)、Haubrok Foundation(ベルリン)での展示など。
彼の作品は、ヨーロッパ、アメリカ、南米、アジア各地の美術館のコレクションとして収蔵されている。アーツ前橋での滞在制作では、全編の撮影を前橋市内で行い、10時間に及ぶ映像インスタレーションを制作予定。

Daragh Reeves
Daragh Reeves (born 1974, Leeds UK) is a British artist and filmmaker. Graduating from SVA (School of Visual Arts) New York in 2000, he was selected for the de Ateliers, artists residency in Amsterdam in 2002, shortly after which, he was chosen by Curator Anne Demeester to present “The Fountains of New York”: a solo exhibition of his work at the Dutch Institution W139. A two person exhibition followed in 2007 at the institution Artis in Den Bosch together with Cinematographer Robby Müller who had previously worked on films with Lars Von Trier, Jim Jarmusch, and Wim Wenders. The work of Daragh Reeves uses film as a central reference with cinematic procedures of storytelling, duration and time repeatedly playing important roles within his practice. Recent notable shows have taken place at Stedelijk Museum, Amsterdam, De Appel Amsterdam, Museu de Arte Moderna de São Paulo, The Jamaica Center for Arts and Learning, New York, 1646, Den Haag and the Haubrok Foundation, Berlin . His work is held in collections throughout Europe, USA, South America and Asia. His residency at Arts Maebashi in Japan will result in the production of an 10 hour film installation shot entirely on location in the city.

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