2017・12・12〜12・21 アーティスト・イン・スクール8〜9週目


20171212AIS 21日目

日時   20171212[] 13:50~15:25
場所   桃川小学校図工室
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの21日目!先週に引き続き4年生の授業で、ノコギリ作業。始まったばかりの課題だが、すでに佳境という感じ。次週の授業で、途中でも終わりになるとのことだったが、新しい材料を持って来た子がいて、まだノコギリで切り始めていて、このままだと終わらなそうな雰囲気もある。作品の完成を優先するよりも、道具や素材に触れ、創造することの楽しさを感じたり、使い慣れない道具に苦戦しながらも、試行錯誤の中で学んでいってほしい。

中には使い慣れないノコギリでの作業に飽きている子もいる。うまくいかないからやめる、ではなく、どうしたらうまくできるのかを考えてほしいし、そもそもじょうず/へたでなく、ノコギリで切ることそのものが楽しくなってほしい。

20171213AIS 22日目

日時   20171213[] 13:35~15:10
場所   桃川小学校図工室
参加者  中島、今井

アーティスト・イン・スクールの22日目!ノコギリの続きだった。このクラスはこの時間でノコギリの課題は最後だったが、間に合わなそうな作品がいくつかあった。早く終わった子から、カードに取り掛かり、カードは次回の2時間で仕上げ、冬休みに入る。最後、キット教材の素材のうち、家に持ち帰りたくないものを箱に集めると、なかなかの量になった。みんな家ではやらないんだな。学校の教材の余りを集めたら、けっこうな量の素材になって、それだけでも何かできそうな気がする。

20171215AIS 23日目

日時   20171215[] 10:45~11:30
場所   桃川小学校図工室
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの23日目!5年生の糸ノコの授業。
2016年の夏、南橘町の夏祭りでワークショップを開いた。アーツ前橋のギャラリーに展示してあった作品の一部だった「海の家」を夏祭りに運んで、海や海の家にありそうなものを子どもたちがつくるワークショップになった。そこで、海に行ったことがない子がいた。さすが海なし県だ。その彼が今回の図工の課題でつくった作品が、海だった。まだ行ったことはないとのことだったけど、きっとテレビやインターネットでは見たことがあるだろうし、調べたらたくさんの画像を手に入れることができる。しかし、行ったことのない場所だからこそ、どんな場所なのかと作品を通じて想いを馳せることができるのは、美術の醍醐味と言えるだろう。

20171218AIS 24日目

日時   20171218[] 8:50~12:20
場所   桃川小学校図工室
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの24日目!久しぶりに8:50始まりの1時間目からの参加で、寝坊しないか緊張した。今週は2学期最後の週なので、全ての課題が仕上げを迎える。

5年生の糸ノコでは、当初は真っ直ぐに切るだけの子が多かったが、いつの間にか(毎回来られた訳ではない)曲線が多くなっていて、実用的な本棚だけではなく抽象的な置物も見られた。タイトルや工夫した点などを書くキャプションを書き、提出になる。

今日は久しぶりに6年生の授業にも参加した。卒業制作として、オルゴールをつくり始める。僕も小学生の時に、同じ課題に取り組んだことを思い出した。僕は確かプリンを彫刻刀で掘った記憶がある。中にはグーグルのロゴという子がいて、時代を感じた。

20171219AIS 25日目

日時   20171219[] 13:50~12:20
場所   桃川小学校図工室
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの25日目!13:50から授業のため、13:45に学校へ到着する。13:48に図工室に入ったが、図工室の前にある教室はまだ掃除をしていて、図工室には誰も来ていなかった。学校の授業は結構ギリギリの時間で動いている。

今日は3年生の飛び出すメッセージカードの授業。前回の終わりにデザインを考え、今日の2コマで終える課題のため、早速制作に取りかかった。デザインの段階で、あまり飛び出す絵本的な構造が反映されていないデザイン案が目立ったように思った。制作を進める中で、きっと教材に含まれている飛び出す構造を理解し、計画に取り込んでいくことができるといいと思うのだけど、それには工作に対する予備知識的な経験があるといいのだと思った。

20171220AIS 26日目

日時   20171220[] 8:35~14:05
場所   桃川小学校図工室
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの26日目!今日は水曜日のため15分早く始まるため、1時間目が8:35スタートだった。遅刻が心配でプレッシャーだったけど、なんとかたどり着く。1,2時間目は5年生で、糸ノコの最終回。まだ糸ノコで切っている子もいたけど、大半は完成した。このクラスには実用性のあるものをつくる子がいて、CDラックをつくっていた。今の小学生がCDを持っているのか気になるところだ。先日のグーグルのロゴで言えば、音楽はインターネットで聴く機会が増えているだろうと思っていたけど、スマホやタブレット置きをつくるようなことはあるんだろうか?5,6時間目は3年生で、飛び出すメッセージカード。こちらもやはり飛び出す構造を活かしたものが少なかったし、キットの表紙や教科書に載っている写真を参考にしたものが多かった。最後に先生がされていた、小学生向けの雑誌についていた付録の思い出を出し、スマートフォンに触れる今の世代は素材と向き合う機会が少ないのではないか、というお話が印象に残った。

20171221AIS 27日目

日時   20171221[] 10:45~12:20
場所   桃川小学校図工室
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの27日目!2学期最後は4年生。このクラスは10月の絵を描く会の課題の時に来て以来、12月は初めての訪問で、12月で1番多く「先生!」と呼ばれ、「先生じゃない!」というやりとりをした気がする。美術館など学校外の施設でワークショップを行う時も、「先生」と呼ばれることはあるけど、すぐに子どもたちは名前で呼んでくれるようになる。学校内で会うと、「先生」という呼び名がどうしても抜けないのは、学校という場所柄なのか、ワークショップに行き慣れていない子も多くいる場所なのかは分からない。しかし、「先生ではない大人」がそこにいる状況は、子どもたちにとって程よい戸惑いでもあり、多様な生き方や職業観と触れる機会になると考えている。

飛び出すメッセージカードは、季節柄クリスマスモチーフが多い。僕もサンタクロースへの強烈な憧れを持っていたことを思い出す。それこそ会ったこともない大人だけど、どこかにいるだろうサンタクロースとの対話は創造的だと思う。

少しまとめ

19日のレポートに書いた「予備知識的な経験」について、ここ最近は考えている。限られた時数の中で成果が求められる図工の時間に、「効率よく」「上手に」「豊かな発想で」課題の作品をつくっていくために、経験されておくとなお良い造形的な遊びの予備知識的な経験というものがあるのではないかということだ。それは何か具体的な目的を持って作業をしている訳ではなく、即興的で、無秩序な造形活動のイメージだ。はさみでひたすらに紙や木を切ってみたり、つけすぎてなかなか乾かないボンドに困る時間だったり、柔らかい粘土でいつまでも自立しない高いものをつくろうとしたり、誰にも邪魔されずに自由な想像に没頭する遊びの時間だ。昨今の子どもたちは、小学校に上がる前から習い事を始めたりと、僕が子どもだった時代と比べて忙しく、子どもに何も予定のない時があまりに少ない。大人にとって子どもが何もしていない、もしくは成果の上がらない時間のように見えても、子どもたちにとっては自分の興味と向き合っていたり、新しい物事との出会う絶好の時間かもしれない。そう言った無目的で、即興的で、無秩序な活動による経験が積み重ねられて、予備知識的な経験が豊かになっていく。そういう経験が得られるオルタナティブな図工室もつくってみたい。

(執筆・編集・投稿=中島佑太)

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