デビューする


2018年事始め、リクエストに応えて前回好評だったタコ焼き作りをお昼の時間帯に作ることにした。僕が手を怪我したこともあって今回は若者に調理を頼んだのだが、ほとんどの子が料理はあまりしないとのことで、不慣れな手つきながらも協力している様子がとても嬉しい。300個に及ぶタコ焼きを腹に収めてから(少々買いすぎた)今後の話を始めた。2月からアーツ前橋の展覧会「身体拡張2018 公園デビュー」が始まるので、その場に出かけることを僕から提案してみた。アリスの子達にとっては公共の場に出ることがとても大きなハードルで、「身体、拡張、公園、デビュー」という言葉はまさに言い得て妙と思えた。少し心配もあるが、難しかったら帰ってくればいいし、息抜きができたら長居してみよう。

「誰もが自由に表現して良くて、もしくは表現しなくても、ただそこにいるだけでも良い場」。今回のアーツ前橋の展覧会は、2012年に参加した「鎌倉なんとかナーレ」(横浜国立大学人間科学部付属鎌倉小学校が主催する学校開放の文化祭)を思い出させた。そこでは子どもも、保護者も、教員も、芸術家も、音楽家も立場を離れて自由に表現をしており、そこでは誰もが大人でもなく、子どもでもなく、異様な混ざり合いを見せていた。そんな余白がもう少し社会にもデザインされたら、きっといいのではなかろうか。などと考えつつ出かけてみることにする。アリスに通う人たちと、そんな余白について一緒に考えてみたい。

(執筆・投稿 滝沢達史)

  

Page Top
×