アーティスト・イン・スクール (5) 2017.11.24~12.10


20171124AIS 打ち合わせ

日時   20171124[] 15:00~17:00
場所   桃川小学校校長室
参加者  中島、春原(NPO法人まえばしプロジェクト、群馬大学)、今井(アーツ前橋)

アーティスト・イン・スクール(AIS)継続のための打ち合わせ。山口滞在を経て、およそ4週間ぶりの桃川小学校。15時ギリギリに到着すると、樺澤先生(桃川小図工担当教諭)が玄関で出迎えてくださった。校長先生はご不在だったが、教頭先生と樺澤先生から、10月のAISのよかったところ、やりにくかったところなどの反省点を伺う。ざっくりまとめると、樺沢先生からは、サポートという意味では助かったが、授業を見られていると思うとやりにくい部分もあったとのこと。また子どもたちが「また来ないのか」と聞いてくれたとのことだった。うれしいかぎり。

教室廊下側の壁面には、10月に通った時の絵画作品が展示してあった。先生に案内してもらって全てのクラスの完成した絵を見せてもらった。途中で、僕ら3人からも賞をあげたらどうかという話になり、本気で選んでみた。僕と今井さんの選んだものがかぶったので、結局違うものを選んだ。学校の先生とは違う視点もあるということを子どもたちにも伝えたいし、公表しようかなと思っていたけれど、賞をつけることで、結局また別の評価や正解を生み出してしまうだけかもしれないとも思う。公表するかは迷っている。

また、122日に前橋市内の幼稚園で行うワークショップのチラシをお渡ししたところ、玄関に置いてくださることになった。

20171128AIS 16日目

日時   20171128[] 13:20~14:45
場所   桃川小学校図工室
参加者  中島、春原

アーティスト・イン・スクールの16日目!先週打ち合わせに来た際に、お願いしたチラシが中島佑太コーナーとして置いてあった。久々の図工の時間は、4年生の新しい課題が始まる日で、「ギコギコクリエイター」という木工のキットとノコギリを使った内容だった。設計図を引かず、早速切り始める子が多かった。テーマは各自で決めてよく、本棚、引き出し、小物入れと、実用的なものが多かった。船や戦車といった置物をつくっているのは一部の男子だけだったのが意外だった。

今日の午前中は、市内の幼稚園で子どもたちと遊んでいた。しかもたまたまノコギリを使っていたので、ノコギリで幼稚園児と小学生と遊ぶ日になった。

20171129AIS 17日目

日時   20171129[] 13:20~14:00

場所   桃川小学校図工室
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの17日目!4年生の別のクラスの授業で、南橘団地のワークショップによく来てくれていた子のクラスだった。会うたびに「またワークショップやらないの?」と聞いてくれる。ノコギリでたのしそうに木を切っていて、次の南橘団地でのワークショップは「こういうの(木工ワークショップ)がいい。」と言う。低学年が来るとノコギリの管理が大変そうだけど、それもいいかもしれない。考えてみよう。

20171130AIS 18日目

日時   20171130[] 13:20~14:00

場所   桃川小学校図工室
参加者  中島

アーティスト・イン・スクール15日目!今日は5年生の授業で、10月に通った時の絵を鑑賞する授業だったので、とてもいいタイミングだ。しかし、今週は授業時間が短縮された上に5時間目までしかなく、1時間だけの日だった。さらに席替えをすることになり、鑑賞の時間はかなり少なくなってしまった。子どもたちがどんな風に他のクラスの作品を鑑賞するのか興味があったが、急ぎながらシートに記入して回っていて、もう少し対話的な姿が見られると良かったように思う。

20171201 AIS 19日目

日時   2017121[] 13:20~14:00
場所   桃川小学校図工室
参加者  中島

アーティスト・イン・スクール19日目!今日は5年生の新しい課題が始まる日。4年生は手鋸で、5年生は電動糸のこぎりを使う内容。実は先日樺澤先生と打ち合わせをして、僕から電動糸のこぎりの使い方などをレクチャーすることになった。僕は電動糸のこぎりを使った作品をつくっている訳ではないのだけど。実は僕の実家では、母が電動糸のこぎりを使って作品を作っている。家庭環境がこういう時に役に立つとは思いもよらないことだった。

一通り使い方とちょっとしたコツをレクチャーしたのだけど、直線を切る子が多かった。曲線を切ることに使う道具だと思っていたけれど、その特性がうまく伝わらなかったのかもしれない。切っているうちに体験的に気がついてくれればいいのだけど。

20171205 AIS 20日目

日時   2017125[] 13:50~14:35
場所   桃川小学校図工室
参加者  中島

アーティスト・イン・スクール20日目!今週は今日のだけ。先週も行った4年生の授業で、1コマのみ。次週の授業でこの課題は終わりになるらしい。10月の課題がコンクールに向けた絵画制作だったので、1つの課題にかける時間が計4コマというのがとてつもなく短く感じる。2コマで終える課題もあるらしい。ただ、45×4コマで180分、工作系ワークショップは大体2時間くらいが平均だろうから、それと比べたら長いのかもしれない。

そういえばこのクラスは、10月も何度か来た。3クラスある4年生の中で、一番多く来ていると思う。学校に派遣される時は必ず、全てのクラスに公平になるようにワークショップが組まれる。その点今回は、僕が来られる時間を先生にお伝えして来るというシンプルな関わり方になっているので、同じ学年の中でも顔を合わせた回数に差が生まれている。単純に僕の都合も大きいのだけれども、僕が小学生の頃に比べて図工の時間が減り、毎週の図工が2コマ続きになっているわけではなくなっている。こちらの都合で、2コマ続きの授業に効率よく行きたいというのも、不公平を生んでいる理由だろう。

さて、木工での作品制作は時間がかかるイメージがあるが、図面を引かずにつくっていることもあり、僕のイメージをはるかに上回るスピードで、実用性のある作品が姿を現していく。(今回の課題では釘を使わず、木工用ボンドでの接着になるため、実用性のほどは定かではない。)図面を引かない上に、手鋸で切った切断面を、紙やすりで削るため、どんどん丸みを帯びていく。材料どりも無計画なので、底のない鉛筆立てや、ツギハギだらけの小物入れもあったりする。前回の授業で仮組み立てをした際に、形を再現するために振った番号の意味が分からなくなって別の形になってしまったり、そもそも何をつくろうか分からなくなっていることまであった。ある意味人間らしくておもしろい。AIにはできないことをしてほしい。

20171210 AIS 打ち合わせ

日時   20171210[] 11:00~12:30
場所   アーツ前橋
参加者  中島、今井

アーティスト・イン・スクール(AIS)と今後の南橘団地プロジェクトの打ち合わせ。本年度のAISの予算や、南橘団地のワークショップ、報告会などについて話し合った。まだ日程や内容は決定していないけど、早く子どもたちにワークショップのお誘いがしたい。桃川小学校の先生たちも見に来てくれるとうれしい。

(執筆・編集・投稿=中島佑太)

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