Port B×あかつきの村

前橋市西大室町に位置するあかつきの村は、カトリック司祭である石川神父の呼びかけにより1979年にエマウス運動として始まり、社会の中で困難を抱える人の社会復帰を助ける開かれた共同体として誕生しました。1982年よりベトナム難民定住センターとしての役割を20年近く果たし、中でも難民船で日本へ到着後、日本社会に馴染めずに精神疾患を患った難民たちをも受け入れた日本でも特異な施設として知られます。Port Bは、本施設の歴史のリサーチや施設スタッフへのインタビューを通じて、「共同体」の問題について考えます。また、「表現の森 協働としてのアート」展の会期中に定期的に開催されるフォーラムを通じて、新たな演劇の形を模索します。

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アーティストプロフィール

Port B(ポルト・ビー)

2002年東京にて結成。高山明を中心にプロジェクトごとに形を変えて作られる創作ユニット。実際の都市を使ったインスタレーション、ツアー・パフォーマンス、社会実験的プロジェクト、言論イベント、観光ツアーなど、多岐にわたる活動を展開している。いずれの活動においても「演劇とは何か」という問いが根底にあり、演劇の可能性を拡張し、社会に接続する方法を追求している。
http://portb.net/

高山明(たかやま・あきら)

1969年生まれ。Port B主宰。既存の演劇の枠組を超えた作品群を発表。観客論を軸に据え、現実の都市や社会に「演劇=客席」を拡張していく手法により、演劇のアーキテクチャを更新し、社会のなかに新たなプラットフォームを作ることを試みている。観光、建築、様々なメディアといった異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。東京藝術大学大学院映像研究科准教授。

林立騎(はやし・たつき)

翻訳者、演劇研究者。一般社団法人 Port 観光リサーチセンター所長。東京藝術大学特任講師(geidaiRAM)、京都造形芸術大学非常勤講師。NPO 法人芸術公社ディレクター・コレクティブ、港区文化芸術サポート事業評価員。訳書にイェリネク『光のない。』(第 5 回小田島雄志翻訳戯曲賞)、共編著に『Die Evakuierung des Theaters』。

田中沙季(たなか・さき)

舞台制作会社 CSB 勤務後、2009 年より Port B によるプロジェクトに、制作・インタビュアー・リサーチャーとして参加。芸術作品と現実の都市や社会のあいだのリサーチを軸に活動。一般社団法人 Port 観光リサーチセンター研究員。一般社団法人日本パフォーマンス/アート研究所メンバー。株式会社感電社が発行するブルーズマガジンにて外国人労働者を紹介するコーナーを担当中。

協力団体・施設

社会福祉法人 フランシスコの町 あかつきの村

カトリック司祭の石川神父の呼びかけにより1979年にエマウス運動として始まる。社会の中で生きづらさを感じる人々のシェルターとして機能しながら、生活共同体として発展した。1982年よりベトナム難民定住センターとして、延べ300名近い難民を受け入れてきた。1999年に定住センターとしての役割を終え、残された難民の障害者支援、グループホーム、地域活動センターに移管された。
http://akatsuki.christian.jp/

関連ウェブページ

Port観光リサーチセンター(Facebook)

https://www.facebook.com/PortTRC/

 

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