【滝沢達史×アリスの広場】TURNという会場で(1)


8月18日~20日の3日間、東京都美術館で開催されたTURNフェス3にアリスの広場で参加した。展示は昨年表現の森で展示したものを再構成し、「Yさん」を深く掘り下げた内容にした。昨年のアーツの展示では、表現がやや象徴的になってしまったと感じていたが、個人のプライベートを見せることに僕自身悩んでいたためだと思う。あれから1年が経ち、今回は音声など前回使わなかった部分を主に取り入れ、Yさんと向かった『死にたかった場所』までの1日に焦点を当てた。展示会場にはYさんのお母様とYさん本人が来る予定だったので、当日まで不安な気持ちが続いていた。ヘッドフォンにじっと耳を傾けていたお母様からは、感謝の言葉をいただいた。そして、Yさんからは後日メールが届いた。

「私の過去があるべき場所に落ち着いたな、と思っています。少しだけ、自分の生きてきた道を誇りに思えるようになりました。」「次に進みます。ありがとうございました。」

この言葉を聞いて、ようやくほっとできた。1年がかりで作品が役目を終えた気がした。

(執筆・投稿 滝沢達史)

TURN https://turn-project.com

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