ひきこ森


「ひきこもり」

そう呼ばれる人たちと森に出かけた。いつものことながら、この呼び名はしっくり来ない。

ただ、良い名前が思いつかないので、とりあえずそう呼んで伝えている。

一口に引きこもりと言っても、事情は様々で、「少し休んでいる人たち」というのが近いのかもしれない。

そんな彼らと日帰りで、赤城の森に出かけた。

これまで彼らのとの交流はこの場を通して代弁して来たが、それもしっくり来ていない。

そこで思い切って、彼らに記事を依頼してみたところ、

「できる範囲なら」と、引き受けてくれた。

覚満淵

 

Tです たまに漫画かきます。

 

 

 

 

『赤城山は霧が凄くて涼しかったです。人は多くなく、お土産屋さんの店員さんが明日から混むようなことを言っていたので、人が多い所が苦手な私にはちょうどよかったかなと思いました。

湖畔を散策している時、前を歩いていた子が「ここ危ないですよ」と教えてくれたり、普段話さない人とも短いやりとりだけど関われたことが嬉しかったです。屋内だったけどBBQをして皆で食べたり、初めてボートに乗ったり、初めてのことで疲れたけど楽しかったです。』K

 

ひきこもりと呼ばれる彼らが、少しでもこの場に登場できることは、これまでの活動を振り返ると大きな変化だった。

日帰りの外出も初の試みだったが、幻想的な森の風景や、初めてのボート体験もできた。

「鳥の声が気持ちいいなあ」「いつまでも居れる」と言った感想も嬉しかった。

また来よう。家じゃなくて森に引きこもっても良いのではないか。

そんなことを考えていると、「ひきこ森」という言葉が思い浮かんだ。

これを「ひきこ森」と呼ぼう。

(執筆・投稿:滝沢達史)(イラスト:Tさん、執筆・写真:Kさん)

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