アーツ前橋

アーツ前橋について

館長挨拶

 アーツ前橋は、都心からも遠くないにも関わらず、赤城山の雄大な裾野や利根川の豊かな流れといった自然に恵まれた地域の市街地に位置しています。効率と合理性を優先させてきた価値観と少し距離を置き、創造的なことに取り組むのにはふさわしい場所です。

 近隣には、前橋文学館や、群馬県立近代美術館、高崎市美術館、姉妹館の高崎市タワー美術館、ハラミュージアムアークなどをはじめ魅力的な施設が数多くあり、私たちもこの地域の芸術を振興し、その発信に寄与できるような活動を目指しています。

 芸術文化は長い時間をかけて蓄積され伝えられていくことで、その役割を果たします。それはどのようにして自分たちが今生きているのかを知ることを手助けしてくれるでしょう。だから、私はここで過去や同時代の人々が何を感じ、表現しようとしたのかを、みんなで共有できるようにしたいと思います。そして、それを知りたいと願う人たちが交流する場もつくりだします。そうして多くの人々にとってアーツ前橋が大切なところになり、みなさんに支えてもらえる場所になってもらいたいと考えています。

 また、目に見えない感性のはたらきを形にして伝える素晴らしい能力を持つ芸術家たちへの支援も私たちの重要な役割です。すべての人が芸術家にならないにしても、子供から大人まで多くの人が少しでもそうした創造力に触れる機会を増やしていくことには大きな力を注ぎたいと思っています。そのために展覧会の開催だけでなく、もっといろいろな形式のプログラムによって芸術の魅力を伝えていきます。

 そして、アーツ前橋の活動が文化的資源に光をあてることが、結果的に地域の活力につながることを信じています。ここで行われるさまざまな対話から、きっと新しいアイディアが生み出されていきます。それらは芸術文化の枠を超えて、小さな波紋が広がっていくように私たちの未来をつくっていくと思います。

 これから何十年、何百年先も、ずっと地域に必要とされる創造の拠点であり続けるために、こうした努力を続けていきたいと考えています。どうぞ、みなさまの支援とご助言をよろしくお願いします。

住友 文彦
アーツ前橋館長