アーツ前橋

ラーニング

群馬大学×アーツ前橋 アートスクール計画【終了】

アーツ前橋では、開館前から情報発信や地域の文化活動のアーカイブ、サポーター育成、講演会などのアートスクールを開催してきました。本年度のアートスクールでは、映画や福祉、医療、食などをテーマに連続講演会を開催します。さまざまな分野で活躍する方の話を通して、いつもとは少し違う角度で現代の表現のあり方、コミュニケーションの可能性について考えてみる機会になるでしょう。みなさまのご参加をお待ちしています。
なお、本事業は、群馬大学がアーツ前橋と連携した「美術館等と連携する地域アートプロジェクトを活用するアートマネジメント人材育成研修プログラムの構築と実施・評価」事業の基礎講座として実施します。

■基礎講座4「食とアート」【終了】
6月19日(日)13:00-15:30
会場:アーツ前橋スタジオ
定員:先着50名 入場無料

森岡 祥倫(東京造形大学教授)
「フードスケープ(食風景)のデッサン:〈食べもの〉と〈食べものではないもの〉のあわいに生きるということ」 

中山 晴奈(アーティスト・NPO 法人フードデザイナーズネットワーク理事長)
「食はアートになりえるか?コミュニケーションツールとしてのフードを考える」 

■基礎講座5「福祉とアート」【終了】
7月16日(土) 13:00-16:00
会場:シネマまえばし(アーツ前橋と同じ建物の3階)
定員:先着100名 入場無料

今中 博之+三宅 優子(アトリエ インカーブ)
「アトリエ インカーブのアートマネジメント:アートと福祉の間で起こっていること」

服部 正(甲南大学准教授)
「境界は揺らいでいるのか~グローバリゼーションと障がい者の創作活動」

■基礎講座6「映画とジェンダー」【終了】
9月22日(木・祝)13:00-16:00
会場:シネマまえばし
定員:先着100名 入場無料

映画『トークバック 沈黙を破る女たち』上映

坂上香(映画監督)
「〈わたしはいかに沈黙を破れるか?〉女たちの演劇からの問いかけ」

志尾睦子(NPO法人たかさきコミュニティシネマ代表/シネマテークたかさき総支配人
/高崎映画祭プロデューサー)
「上映者として見えてくるジェンダー『トークバック』を中心に」

 

■基礎講座7「医療とアート」【終了】
11月13日(日)13:00-15:30
会場:シネマまえばし
定員:先着100名

髙橋伸行(アーティスト/やさしい美術プロジェクトディレクター)
「やさしい美術―医療福祉との協働によるアートプロジェクトの可能性」

山口悦子(大阪市立大学大学院医学研究科医療安全管理学准教授
/大阪市立大学医学部付属病院医療安全管理部副部長)
「創造的なコミュニティを育てるマネジメントのコツ~病院の事例を参考に」

■進行
茂木一司(群馬大学教育学部教授)
住友文彦(アーツ前橋館長)

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■申し込み方法
事前申込制 電話にて受け付けています。
電話 027-230-1144

※各日前日までに参加希望日、参加者氏名、日中連絡のつくお電話番号をお知らせください。先着順とし、定員に達した場合は締め切りとさせていただきます。

主催:群馬大学 共催:前橋市
助成:平成28年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業「美術館等と連携する地域アートプロジェクトを活用するアートマネジメント人材育成プログラムの構築と実施・評価」

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■プロフィール
●森岡 祥倫(もりおか・よしとも)
東京造形大学教授・芸術と科学技術の相関史研究。1952年生まれ。筑波大学芸術研究科修士課程修了。出版社・映像制作会社勤務を経て自治体・企業等の文化事業に関わる一方、美術・文芸誌等で評論活動を行う。東京工芸大学、大阪成蹊大学などを経て現職。共著に『アートと社会のえんむすび1996-2000』『情報の宇宙と変容する表現』他。近年はフードシステムにおける信用体系の変容をディープ・エコロジー、環境倫理学、ポストモダニズム美学の視点から捉える調査研究を行っている。

●中山 晴奈(なかやま・はるな)
アーティスト。1980年千葉県生まれ。筑波大学、東京芸術大学大学院修了。美術館でのワークショップやパーティーのスタイリングをはじめ、日本各地で商品開発などの食を通じたコミュニケーションデザインを行う。慶應義塾大学SFC非常勤講師、NPO法人フードデザイナーズネットワーク理事長。みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ2016参加アーティスト。2014〜2015年、ポート・ジャーニー・プロジェクトでバーゼルと横浜の交換アーティストとしてレジデンスと個展、ほか多数。

●今中 博之(いまなか・ひろし)
社会福祉法人 素王会理事長。アトリエ インカーブ クリエイティブディレクター。イマナカデザイン一級建築士事務所代表。一級建築士。先天性下肢障がい。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会エンブレム委員、文化・教育委員。厚生労働省・文化庁「障害者の芸術振興に関する懇談会」構成員。(株)乃村工藝社デザイン部を経てアトリエインカーブを設立。知的に障がいがあるアーティストの作品を世界に発信している。賞歴:Gマーク等。著書:『観点変更 なぜ、アトリエ インカーブは生まれたか』(創元社)等。

●三宅 優子(みやけ・ゆうこ)
社会福祉法人 素王会 アトリエ インカーブ チーフ。金沢美術工芸大学デザイン学部視覚デザイン科を卒業後、2007年よりアトリエ インカーブのスタッフとして勤務。アトリエ インカーブに所属する知的に障がいがあるアーティストたちの創作活動をサポートしている。2010年に開廊した「ギャラリー インカーブ|京都」(アトリエ インカーブ専属のコマーシャルギャラリー)の立ち上げに携わり、主に作品の管理や国内外のアートフェア業務などを担当。社会福祉士、学芸員の資格を有する。

●服部 正(はっとり・ただし)
甲南大学准教授・芸術学・美術史。兵庫県出身。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。兵庫県立美術館(1995~2012年)、横尾忠則現代美術館(2012~2013年)学芸員を経て、2013年4月より現職。アウトサイダー・アート、アール・ブリュットなどと呼ばれる独学自修の芸術家や、障がい者の創作活動についての研究や展覧会企画を行っている。著書に、『アウトサイダー・アート』(光文社新書、2003年)、『解剖と変容』(共著、現代企画室、2012年)、『山下清と昭和の美術』(共著、名古屋大学出版会、2014年)など。

●坂上香(さかがみ・かおり)
ドキュメンタリー映画監督。NPO法人out of frame代表。一橋大学客員准教授。TVディレクターと大学専任教員を各々9年間務めた後、独立して映像制作を再開。2007年以降は、深刻な暴力の影響を受けた女性や子ども、受刑者らとの協働的表現活動も行い、彼/彼女たちと社会との接点づくりを模索。「Lifers ライファーズ 終身刑を超えて」(2004)、「トークバック 沈黙を破る女たち」(2013)に引き続き、国内の男性刑務所を舞台にした映画を制作中。主な著書『ライファーズ 罪に向きあう』(みすず書房)outofframe.org

●志尾睦子(しお・むつこ)
群馬県立女子大学文学部美学美術史学科卒業。在学中に高崎映画祭事務局のボランティアスタッフとなる。卒業後、同大大学院に進学し、芸術学を専攻するが退学。2004年から高崎映画祭のディレクターとなる。同年、NPO法人たかさきコミュニティシネマの設立に関わり、12月にシネマテークたかさきを開館。支配人となる。高崎電気館の運営管理、高崎フィルム・コミッション事業にも携わる。

●髙橋伸行(たかはし・のぶゆき)
愛知生まれ。愛知県立芸術大学大学院彫刻科修了。2002年にやさしい美術プロジェクトを設立。療養型,急性期病院のほか,緩和ケア病棟や老人福祉施設などでアートプロジェクトを展開する。瀬戸内国際芸術祭では,国立(ハンセン病)療養所大島青松園にてガイドツアーとカフェ,ギャラリーが連携する取り組み{つながりの家}を実施し,2013年度グッドデザイン賞受賞。

●山口悦子(やまぐち・えつこ)
神奈川県生まれ。大阪市立大学大学院医学研究科・大阪大学大学院人間科学研究科終了。博士(医学,人間科学)。2009年より医療安全管理部に着任,現在に至る。研究テーマ
は、病院組織の学習と発達。医療安全管理業務に携わりながら,医療の質・安全に資するアート&デザインのあり方についても研究している。著書『病院とアート』(編者),『越境する対話と学び』(共著,第4章担当)など。

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■お問い合わせ
アーツ前橋 「アートスクール」係
371-0022 群馬県前橋市千代田町5-1-16
TEL 027-230-1144  FAX 027-232-2016

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