表現の生態系ー上毛電気鉄道


表現の生態系 ー 上毛電気鉄道

アーツ前橋から歩いて10分、中央前橋駅を出発点とする上毛電気鉄道、通称「上電」を借りてみた。今回は2車両を1ヵ月間借りて、これまで出会ったアリスの人たちについて、その車内で紹介しています。3年間で出会った様々なことについて振り返ってみると、会えなくなった人がたくさんいて、でもまたひょっこり会えたりして、うまく伝えられないことばかりです。

このアイデアの発端は、アリスに時折やってくる子が、通学の様子を写真で送ってくれることからです。この電車は季節ごとに装飾が変わるので、その時に写真だけが送られてきます。メールには本文がないので、どんな気持ちで乗っているのかと想像ばかりが膨らんでいます。アリスとは常日頃、美術館の外で活動しているので、やはり館外で見せるのが収まりが良く、電車への掲載は、ことのほか良い眺めです。次は運行中の車両に乗りたいと思います。

私でも、ひきこもりでも、誰でも、初めての経験はまだたくさんあります。経験したことのない風景に出会うこと、それが彼らと一緒にいる目的なのでしょう。

この上電は、portBが作品を展開する「あかつきの村」にも行けるので、その際に乗ってみるのもコースとしてオススメです。

*列車運行スケジュールはこちらより

 

 

          

(執筆・投稿 滝沢達史)

日時:2019年11月26日(水)14:30〜17:30
参加者数:合計17人(若者5人、アリスの広場ボランティア4人、アリススタッフ1人、保護者2人、取材1人、スタッフ4人)
スタッフ:滝沢達史、天羽絵莉子、吉田恵美+今井朋(アーツ前橋)
場所:アーツ前橋〜上毛電気鉄道(大胡駅)

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