アーツ前橋

ラーニング

令和2年度 アーティスト・イン・スクール【報告】

■事業概要

アーティストやクリエイターが市内の小・中・高等学校へ出張し、児童・生徒、学校の先生たちとかかわりながらワークショップや授業を行う学校連携事業です。地域や文化の未来を担う児童・生徒たちとアーティストが共同で学び、表現力やコミュニケーション力を身につけることを目的としています。実施にあたっては、アーティスト、時期、内容等について学校の先生たちと一緒にプログラムを組み立てます。5年目となる令和2年度は、コロナ禍の影響で実施数は減りましたが、前橋市立宮城小学校1校で事業の実施が実現されました。

 

(1)前橋市立宮城小学校 × 中島佑太
人々が持っている「当たり前」を、日常とは異なる視点から問い直す
期間:2020年8月~2021年3月(2学期~3学期)
対象:前橋市立宮城小学校  6年生(ほか)
内容:中島佑太氏は2学期より定期的に宮城小学校に通い、児童との交流を行いました。
授業では図工の授業の補助教員として関わるほか、自身のアーティストとしての活動のプレゼンテーションを行ったり、ワークショップを実施することもありました。また、体育や学級活動の授業に児童と同じ立場で参加するなど、長期的で多面的な関わりを持ち、児童や教員との信頼関係を築いています。令和2年度はコロナ禍という状況で、特にこれまでの”当たり前” が大きく揺らいだ年となりました。問題を解決する力のみならず、問題を見つける力や新しい発想力が必要とされています。そこにアーティストならではの視点で、児童たちと対話を続けています。

 


Photo : KIGURE Shinya
中島佑太(なかじま・ゆうた)
1985年群馬県前橋市生まれ、在住。幼少期を南橘団地で過ごし、ワークショップを手法に活動するアーティスト。2017年からアーツ前橋のアーティスト・イン・スクール事業にかかわっている。
http://nakajimayuta.net/

 

(2)キット教材プロジェクト@宮城小学校
期間:2020年10月~2020年11月
対象:前橋市立宮城小学校  6年生
内容:宮城小学校での大きなプロジェクトとして、〈キット教材プロジェクト〉を実施しました。図工のキット教材を使って、児童とアーティストが共に学び合うプロジェクトです。群馬県内を拠点に活動する6組(7名)のアーティストが参加しました。
6年生の児童は同じキット教材「アミアミアミーゴ」を使って2回作品を制作します。
1回目は教科書やキット教材の記載に基づき制作。そして2回目の制作の前に、児童にはある動画を視聴してもらいます。その動画というのが、アーティストが「アミアミアミーゴ」を使って作品制作をした様子を撮影したもの。1回目と2回目で児童の制作に取り組む姿勢や作品はどのように変化するでしょうか。

■参加アーティスト

・中島佑太(なかじま・ゆうた)
・牛嶋直子(うしじま・なおこ)
・榎本浩子(えのもと・ひろこ)
・木暮伸也(きぐれ・しんや)
・CLEMOMO (くれもも)
・豊田共子(とよだ・ともこ)

■活動のプロセス

①アーティストの制作(動画撮影)
②児童1回目制作
③動画視聴
④児童2回目制作

活動の詳細は事業報告をご覧ください。

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■事業報告

令和2年度アーティスト・イン・スクール報告書 (pdf、1.6MB)

 

■報告映像

令和2年度アーティスト・イン・スクール 前橋市立宮城小学校

 

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主催:アートによる対話を考える実行委員会・アーツ前橋
助成:令和2年度 文化庁 地域と共働した博物館創造活動支援事業

 

 

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>> 2016(平成28)年度のアーティスト・イン・スクールパイロット事業はこちら

>> 2017(平成29)年度のアーティスト・イン・スクール事業はこちら

>> 2018(平成30)年度のアーティスト・イン・スクール事業はこちら

>> 2019(令和元)年度のアーティスト・イン・スクール事業はこちら

 

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お問い合わせ
アーツ前橋
TEL: 027-230-1144
FAX: 027-232-2016
E-mail: artsmaebashi@city.maebashi.gunma.jp

 

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